役員報酬を活用するなら家族を非常勤役員にすべし!
法人の節税を考える際に検討すべきことが、家族を非常勤役員にすることです。
家族を非常勤役員にすることで役員報酬を支給することができることになります。
そうすることで、社会保険料がかからない、場合によっては所得税もかからない、ということが可能になるのです。
そうすれば、家庭に無税でお金が入ってくる形になります。
その上、役員報酬は経費になるので、法人の節税にもなります。
さらに、家族を非常勤役員にするだけで、役員報酬で節税できる以外にも大きな節税メリットがあります。
家族を役員にする知られざるメリット
役員報酬で節税!
まずは、家族を非常勤役員にすることで家庭に無税でお金を移すことができる可能性があります。
非常勤役員は社会保険料がかからないため、非常勤役員に役員報酬を支給するだけで社会保険料がお得になります。
さらに、奥さんが専業主婦であったり、息子がアルバイトをしていない等のように家族が別で収入を得てない場合には、所得税がかからない範囲の役員報酬を設定することで、所得税もかからない状態を作り出せます。
例えば、役員報酬を全体で年間460万円を支給したいとします。
役員(代表取締役)が自分だけであれば、役員報酬にかかる社会保険料と所得税が30%だとした場合は、460万×30%=138万円がかかることになります。
しかし、460万円を、
代表取締役の報酬:年間360万円
非常勤役員(配偶者):年間120万円
とした場合、代表取締役の役員報酬にかかる社会保険料と所得税は360万円×30%=108万円、非常勤役員(配偶者)の役員報酬にかかる社会保険料と所得税はゼロとなります。
そうすると、親族を一人非常勤役員にするだけで、役員報酬の節税として30万円がお得になるのです。
家族での外食で節税!
非常勤役員である家族に役員報酬を支給するだけで、節税できるのですが、非常勤役員が生み出す節税効果はそれだけではありません。
その節税効果の1つが家族での外食を経費にできるということです。
家族で外食した際に個人事業主の場合や家族を役員にしてない場合には、それはただの家族での食事です。
しかし、非常勤役員の親族と外食をした場合はどうでしょうか?
そこで、少しでも経営についての話をしたらどうでしょうか?
それは、レストランを会議の場として、役員と経営について食事をとりながら会議をしたという実態があります。
そうすると、そこにかかる食事代は「会議費」として経費にすることが可能になるのです。
家族にも旅費日当を支給できる
もう1つ家族を非常勤役員にするメリットをお伝えしますね!
それは、家族に旅費日当を支給し、節税することができるということです。
この旅費日当は法人の経費にでき、また、この旅費日当には所得税、住民税、社会保険料といった個人にかかる税金等が一切かからない。
つまり無税で社長の手元にお金が入ってくることになる非常に大きな節税効果のある節税策。
これを、非常勤役員である家族にも出すことができるようになります。
例えば、非常勤役員である配偶者と出張に行ったとします。
そうすると、代表取締役である自分自身に旅費日当を支給を行い、節税ができるのは当然のこと、配偶者にも旅費日当を支給し、節税することができます。
単純計算をすれば、2倍の旅費日当を出すことが可能になるのです。
おまけ
先ほどの話で、非常勤役員が出張をすると旅費日当を支給できるということをお伝えしましたが、家族と出張をすることはないと思われているかもしれません。
しかし、例えば家族での旅行も賢く行うことで、出張にできる可能性があります。
例えば、SNSで集客をしていたとします。
そのSNSでご自身の日常生活を見せることは、見込み客との親和性を高めるために非常に効果の高い方法になっています。
そこで、日常生活の1つである、旅行の写真をSNSにあげることで、見込み客との親和性を獲得するのです。
つまり、旅行に行き写真を投稿することも、事業活動を行ううえで非常に大切な行為なのです。
となると、その家族旅行も「出張」ですよね。
そこで、非常勤役員である家族に写真撮影を手伝ってもらうことも、一緒に写真に写ってもらうこともよくあるはずです。
そうすれば、家族にも仕事を手伝ってもらっています。
だから、そのご家族にとっても、その旅行は出張なのです。
まとめ
非常勤役員の節税メリットは役員報酬だけと思っていたかもしれませんが、実は今回お話したような大きな節税メリットもあるのです。
ご家族を非常勤役員にするだけで、大きな節税効果を生み出すことができるのです。
しかし、この節税は法人にしかできません。
なので、個人事業主としてまだ事業を行なっている方は早く法人化して、大きな節税を達成させてください!
そして、既に経営者であれば、親族を非常勤役員にして法人の節税を最大化させる仕組みを作りあげましょう!
賢く、節税を行い、お金をしっかり守っていきましょう!

